幼児の英語教材 -3

幼児の英語教育教材は、それぞれコンセプトや価格帯が大きく異なります。お子さまの年齢、親御さんの目標、予算、そして何よりもお子さまの興味に合わせて選ぶことが大切です。

ここでは、現在人気のある教材をタイプ別に分類し、それぞれの特徴と選び方のヒントをご紹介します。


幼児向け英語教材の主なタイプ

1. 総合セット教材(高額・高レベル志向)

体系的に英語力を高めるためのDVD、絵本、おもちゃ、学習ツールなどが一式揃った教材です。「将来的に高い英語力を身につけさせたい」と考える家庭に選ばれています。

教材名(例)特徴料金目安
ディズニー英語システム(DWE)**「母国語方式」**で英語を習得することを目指す、長年の実績と高い知名度を誇る教材。ディズニーキャラクターが登場し、子どもの興味を引きやすい。会員向けのアウトプットの場も充実している。高額(数十万~)
サンリオイングリッシュマスター知育要素と英語学習を組み合わせた新しい教材。サンリオキャラクターが登場し、DVD、絵本、玩具などで総合的に学習する。高額(数十万~)

【メリット】

  • 体系化されており、親が学習計画を立てやすい。
  • 長期間使えるため、兄弟姉妹がいる家庭では費用対効果が高い。
  • アウトプットのサポートやイベントがある場合が多い。

【デメリット】

  • 教材費が非常に高額。
  • 途中で子どもが飽きてしまうと、費用を回収しにくい。

2. DVD中心教材(手軽・日常のかけ流し向け)

毎日短時間(30分程度)のDVD視聴を基本とし、「英語耳」を育てることに特化した教材です。比較的リーズナブルな価格帯のものが多いです。

教材名(例)特徴料金目安
ミライコイングリッシュNHK基礎英語講師監修のもと制作された映像教材。フォニックス学習を重視しており、DVDを見るだけで英語の基礎力が身につくことを目指す。比較的安価(数万円)
Goomies (グーミーズ)1話3分のアニメで、日常会話や単語を学ぶことができるDVD教材。手軽にかけ流しを習慣化したい家庭向け。安価(数千円~)

【メリット】

  • 毎日「かけ流し」をするだけで良く、親の負担が少ない。
  • 映像が面白く、子どもが飽きにくい。
  • 価格が比較的リーズナブルで始めやすい。

【デメリット】

  • アウトプット(話す練習)の機会は、別途設ける必要がある。

3. 通信教育・月刊教材(継続性・手軽さ重視)

毎月届く教材で、季節や年齢に合わせたテーマで英語に触れる機会を作る教材です。日本語でのサポートも充実しているため、英語が苦手な親御さんでも取り組みやすいのが特徴です。

教材名(例)特徴料金目安
こどもちゃれんじ Englishしまじろうと一緒に、英語の歌、おもちゃ、DVDで楽しく英語に触れる。日本の幼児教育理論に基づいた安心感がある。月額2,000円~3,000円台
ポピー Kids English音声タッチペンと英語絵本がメインの教材。小学校の英語教育にスムーズにつなげることを意識した内容。月額1,000円台(別途ペン代)

【メリット】

  • 料金が安く、始めやすい。
  • 毎月新しい教材が届くので、子どもの興味が続きやすい。
  • 日本語でのサポートや親向けのガイドが充実している。

【デメリット】

  • ネイティブレベルの高い英語力を身につけるには、追加のインプットが必要な場合がある。

4. アプリ・タブレット教材

ゲーム感覚で楽しく、読み書きやフォニックス学習に取り組めるデジタル教材です。

教材名(例)特徴料金目安
トド英語豊富なゲームやアクティビティで、英語の4技能(聞く・話す・読む・書く)とフォニックスを学べるアプリ。月額または年額制
絵本ナビえいご1,000冊以上の英語絵本を読み放題で提供するアプリ。多読を通して英語の理解力を高める。月額制

【メリット】

  • 持ち運びが簡単で、いつでもどこでも学習できる。
  • ゲーム要素が強く、子どもが自発的に取り組むモチベーションにつながる。

【デメリット】

  • 目の疲れや、長時間の利用には注意が必要。
  • 実際の会話(対面でのアウトプット)の練習には向かない。

幼児英語教材を選ぶ際のチェックポイント

教材を選ぶ際は、まず以下の3点を明確にしましょう。

チェックポイント検討内容
① 親の目標レベル最終的に「どの程度の英語力」を身につけさせたいか? (例:挨拶ができる程度、小学校の授業で困らない、将来的にバイリンガルレベル など)
② 予算総額でいくらまでかけられるか?(高額なセット教材か、月額制の通信教育か、市販のDVD・絵本か)
③ お子さまの興味好きなキャラクターはいるか? 歌が好きか、おもちゃやタブレットが好きかなど、興味のある分野を取り入れているか?

多くの教材で無料サンプルお試し期間が用意されています。まずはいくつか試してみて、お子さまの反応が最も良いものを選ぶことが、英語教育を継続させる一番の秘訣です。