在宅ワークの生産性と健康維持に欠かせない昇降式デスクですが、「おしゃれさ」よりも**「機能性」「安全性」「安定性」**を重視する方が、長期的に快適なワーク環境を築けます。
この3つの要素は、デスクワークの集中力と身体的な負担軽減に直結するからです。
ここでは、機能性・安全性を重視して選ぶためのポイントと、おすすめのモデルをご紹介します。
1. 機能性・安定性の核心:モーターとフレーム構造 ⚙️
デスクを昇降させ、高さを維持する「脚部(フレーム)」の性能が、デスクの安定性と耐久性を決定づけます。
① デュアル(ダブル)モーターを推奨
- シングルモーター(1基): 比較的安価ですが、昇降速度が遅く、搭載できる重量が少なくなる傾向があります。
- デュアルモーター(2基): 左右の脚にそれぞれモーターを搭載しているため、以下のメリットがあります。
- 高い安定性: 昇降中、最高位に上げた状態でもグラつきにくい。
- 高速かつ静音: スムーズでスピーディーに昇降し、動作音も静かです。(図書館レベルの静かさを実現しているモデルが多いです。)
- 高い耐荷重: 大型モニターやPCを複数置いても安心な80kg以上の耐荷重を持つモデルが多いです。
② 3段式フレームのチェック
昇降する支柱が3段階に伸縮する「3段式フレーム」は、2段式よりも昇降範囲が広く、安定性が向上します。低く座る姿勢から高く立つ姿勢まで、より幅広い身長に対応可能です。
2. 見逃せない「安全機能」と「利便機能」 🛡️
電動昇降デスクは、誤作動や挟み込み事故を防ぐ安全機能が特に重要です。
| 機能名 | 役割と重要性 |
| 衝突検知(セーフティ)機能 | 昇降中にデスク下の椅子やワゴン、あるいはデスク上の棚などにぶつかった衝撃を感知すると、自動で動作を停止し、わずかに逆方向に動いてくれる機能です。事故防止のために必須と言えます。 |
| メモリー機能 | 座位と立位など、よく使う高さを3〜4パターン記憶し、ワンタッチで呼び出せる機能です。毎回の高さ調整の手間がなくなり、昇降デスクの利用頻度が格段に上がります。 |
| チャイルドロック機能 | 小さなお子様やペットがいる環境で、誤って操作ボタンを押してしまうのを防ぐロック機能です。安全性を高めます。 |
| 配線管理機能 | デスクの昇降を妨げず、配線をすっきりさせるケーブルトレーや配線穴があるかを確認しましょう。 |
3. 機能性・安全性重視のおすすめブランド
機能性、安定性、安全性を高いレベルで実現し、市場で高い評価を得ているブランドをご紹介します。
🥇 FLEXISPOT (フレキシスポット)
- 特徴: 電動昇降デスクの代名詞的な存在。高いコストパフォーマンスと充実した機能性で知られています。
- おすすめポイント: 衝突検知機能やメモリー機能を標準搭載したモデルが多く、デュアルモーターを採用した高性能なモデル(例:E7 Pro)も人気です。
🥈 山善 (YAMAZEN)
- 特徴: 国内メーカーならではの品質へのこだわりと高い安定性を強みとしています。
- おすすめポイント: 独自の厳しい基準で安定性テストを実施しており、「一番高い位置でも揺れない!」を謳っています。デュアルモーターモデルもあり、初めての方でも安心して選べます。
🥉 サンワサプライ (SANWA SUPPLY)
- 特徴: オフィス機器やPC周辺機器に強みがあり、ワーク向けの機能が充実しています。
- おすすめポイント: 昇降範囲や耐荷重、メモリー機能など、スペックがしっかり明記されたモデルが多く、機能面で比較検討しやすいです。USBポートを搭載したモデルもあり、利便性が高いです。
これらのブランドのデュアルモーター搭載モデルや衝突検知機能付きモデルを選ぶことが、快適で安全な在宅ワーク環境を築くための最善策となります。

