🚦 Javaの条件分岐: if文の基本

if文は、「もしこの条件が真(true)ならば、この処理を実行しなさい」とプログラムに命令するために使われます。

1. 基本の書式

最もシンプルなif文の形式です。

Java

if (条件式) {
    // 条件式が true の場合に実行される処理
    System.out.println("条件が成立しました。");
}
// 条件式が false の場合は、{}内の処理はスキップされ、次に進みます。
  • 条件式: 結果がbooleantrueまたはfalse)になる式を記述します。
  • {}(ブロック): 条件が成立したときに実行したい処理をこのブロック内に書きます。

2. 条件式で使う「比較演算子」

条件式では、主に比較演算子を使って値の大小や等しさを比べます。

演算子意味結果
==等しいage == 20ageが20ならtrue
!=等しくないscore != 100scoreが100でなければtrue
>より大きいa > babより大きければtrue
<より小さいa < babより小さければtrue
>=以上(または等しい)money >= 1000moneyが1000以上ならtrue
<=以下(または等しい)money <= 500moneyが500以下ならtrue

⚠️ 注意: 等しいかどうかを比較するには = ではなく、==(イコールを2つ)を使います。= は代入(値をセット)するための演算子です。


✂️ 複数の選択肢を持つ if-elseif-else if

if文は、より複雑な条件分岐に対応するためにelseelse ifと組み合わせて使われます。

1. if-else (2択の分岐)

条件がtrueの場合と、そうでない場合の2パターンで処理を分けます。

Java

int point = 75;

if (point >= 80) {
    System.out.println("合格です!"); // pointが80以上の場合
} else {
    System.out.println("不合格です。"); // pointが80未満の場合
}

2. if-else if-else (多岐の分岐)

3つ以上の選択肢から、最初に条件が一致したブロックの処理だけを実行します。

Java

int score = 65;
String grade;

if (score >= 90) {
    grade = "A"; // 90点以上の場合
} else if (score >= 70) {
    grade = "B"; // 90点未満で、70点以上の場合
} else if (score >= 50) {
    grade = "C"; // 70点未満で、50点以上の場合
} else {
    grade = "D"; // 上記のどの条件にも合致しなかった場合
}

System.out.println("あなたの評価は " + grade + " です。"); // 出力: C です。

🔗 複合条件式: 「かつ」と「または」

複数の条件を組み合わせて、より厳密な判定をしたい場合は、論理演算子を使います。

演算子意味使用例
&&かつ (AND)両方の条件がtrueのとき全体がtrue
``

複合条件の例

Java

int age = 18;
int income = 300;

// AND (&&) の例: 成人**かつ**高収入
if (age >= 20 && income >= 400) {
    System.out.println("VIP会員の資格があります。"); 
} else {
    System.out.println("一般会員です。"); // ageが20未満なので false となり、こちらが実行される
}

// OR (||) の例: 若者**または**年金受給者
if (age <= 18 || age >= 65) {
    System.out.println("割引料金が適用されます。"); // ageが18なので true となり、実行される
}

これで、if文の基本的な使い方、複数の分岐方法、そして複雑な条件の設定方法が理解できたと思います。