📦 1. 変数の宣言と代入
Javaで変数を使うには、「宣言」と「初期化(代入)」の2つのステップが必要です。
| 項目 | 意味 |
| 宣言 | どんなデータ型の、どんな名前の箱を用意するかを決めること。 |
| 代入 | その箱の中に、実際に値を入れること。 |
基本の書式
Java
// ① 宣言: データ型と変数名を指定
int age;
// ② 代入: 変数に値をセット
age = 28;
// ③ 宣言と同時に初期化(よく使われる方法)
String name = "Taro";
int: データ型(この変数は整数を入れます)age: 変数名(箱の名前)=:代入演算子(右側の値を左側の変数に入れる、という意味)
🔢 2. Javaの主なデータ型
Javaには、大きく分けてプリミティブ型(基本的な値)と参照型(オブジェクトへの参照)があります。初心者がよく使う主なデータ型は以下の通りです。
プリミティブ型(基本データ型)
数値や文字などの「値そのもの」を格納します。
| データ型 | 格納できるもの | 例 |
int | 整数(約±21億まで) | 100, -50 |
long | 大きな整数 | 5000000000L |
double | 浮動小数点数(小数点を含む数値) | 3.14, 1.5 |
boolean | 真偽値(正しいか間違っているか) | true, false |
char | 一文字 | 'A', 'あ' |
参照型
データそのものではなく、データがメモリ上のどこにあるかを示す「参照(住所)」を格納します。
| データ型 | 格納できるもの | 例 |
String | 文字列(最もよく使う) | "こんにちは", "Java" |
配列 | 複数のデータをまとめたもの | int[] |
| クラス | 自分で定義した型(オブジェクト) | Scanner |
➕ 3. 変数を使った計算と操作
変数に格納された値は、プログラム内で読み出したり、計算に使ったりできます。
計算の例
Java
int x = 10;
int y = 5;
// xとyの合計を変数resultに代入
int result = x + y; // resultは 15 になる
// 変数の値を更新する(上書き)
x = x + 3; // xは 13 に更新される
x += 3; // 上記と同じ意味(複合代入演算子)
// 1ずつ増やす(インクリメント)
y++; // yは 6 に更新される
文字列(String型)の操作
String型は、加算演算子(+)を使って文字列同士を連結することができます。
Java
String firstName = "山田";
String lastName = "太郎";
// 文字列を連結
String fullName = firstName + lastName; // "山田太郎" になる
// 文字列と数値を連結
String message = "年齢は" + 28 + "歳です。"; // "年齢は28歳です。" になる
💡 ポイント
- 型を意識する: 変数に代入できるのは、宣言したデータ型と同じ種類の値だけです。
int型変数に小数(double)をそのまま入れようとするとエラーになります。String型は値をダブルクォーテーション"で囲みます。char型は値をシングルクォーテーション'で囲みます。
まずは、int型とString型を使って、簡単な計算や文字の表示を試すことから始めましょう!

