幼児英会話のスクール選び -4

幼児の英語教育でスクールを選ぶ場合、お子さまにどんな環境で、どのくらいの時間英語に触れてほしいかによって、選ぶべきスクールの種類が大きく異なります。

主なスクールのタイプを、通学頻度と英語に触れる時間で分類し、それぞれの特徴と代表的なスクールをご紹介します。


幼児向け英語教育スクールの3つのタイプ

幼児向けのスクールは、大きく分けて以下の3種類があり、目的と費用が異なります。

1. 幼児向け英会話教室(習い事型)

週に1回〜数回、1回あたり40分〜60分程度のレッスンを通じて、歌やゲームで英語に親しむ「習い事」のスタイルです。

特徴詳細
目的英語に慣れ親しむこと、英語学習の楽しさを知ること、簡単な英会話のフレーズを覚えること。
英語に触れる時間短時間(週1〜数回)
費用目安比較的安価(月額5,000円〜15,000円程度)
主なスクール(例)ECC KIDSシェーンこども英語イーオンキッズ (AEON KIDS)セイハ英語学院ベネッセの英語教室 BE studioヤマハ英語教室など。
向いている家庭英語を嫌いになってほしくない、まずは楽しさを知ってほしい、メインの教育は日本語の幼稚園/保育園に通わせたい家庭。

2. プリスクール・バイリンガル幼稚園(長時間滞在型)

午前中〜終日(週5日など)を英語環境で過ごし、英語で日常の集団生活や知育教育を行う施設です。日本の幼稚園・保育園のような役割を持ちます。

特徴詳細
目的英語を「言語」としてではなく「生活のツール」として習得し、自然な会話力英語脳を育むこと。
英語に触れる時間長時間(週数日〜週5日、1日4時間以上)
費用目安高額(月額5万円〜15万円程度)
主なスクール(例)独自のカリキュラムを持つインターナショナル・プリスクールが多い。
向いている家庭早期に高い英語力を身につけさせたい、家庭でのフォローや費用負担をいとわない、英語圏での生活様式にも触れさせたい家庭。

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3. インターナショナルスクール

主に日本に在住する外国籍の児童を対象とした教育施設ですが、近年は日本人の受け入れも増えています。プリスクールよりもさらに国際色豊かで、国際的な教育カリキュラム(IBなど)を採用していることが多いです。

特徴詳細
目的国際的なカリキュラムに基づいた教育を受け、グローバルな視野を身につけること。英語力は習得済みまたは高いレベルを前提とすることが多い。
英語に触れる時間終日・長期間
費用目安非常に高額(月額15万円以上など)
向いている家庭帰国子女など既に高い英語力を持つ、または小学校以降も一貫して国際的な教育を受けさせたい家庭。

スクール選びの重要ポイント

どのタイプのスクールを選ぶか決めたら、次は具体的なスクールを比較検討します。

✅ 講師の質と国籍

  • 外国人講師: ネイティブの発音と文化に触れられます。
  • 日本人講師: 日本語でのフォローや質問が可能で、文法の解説なども分かりやすい場合があります。
  • バイリンガル講師: 双方のメリットを活かせます。

✅ レッスン形式と人数

  • グループレッスン: 協調性や、友達と会話する中で英語を使う楽しさを学べます。人数が少なめのクラス(少人数制)が理想的です。
  • マンツーマンレッスン: お子さまのペースに合わせて指導を受けられ、発話の機会を多く確保できます。

✅ カリキュラムの内容

  • フォニックス(英語の文字と音の関係)を導入しているか?
  • 歌やゲームだけでなく、知育や運動を英語で取り入れているか?
  • 習得目標やレベル分けが明確か?

💡 まずは体験レッスンへ! どんなに評判の良いスクールでも、最終的にはお子さまとの相性が最も大切です。先生とのコミュニケーション、教室の雰囲気、レッスン中の子どもの表情を観察するために、必ず体験レッスンに参加しましょう。