Python入門🚀

Pythonは、その読みやすさとシンプルな構文で、プログラミング初心者から上級者まで幅広く愛されている言語です。Web開発、データサイエンス、AI(人工知能)、自動化ツールなど、非常に多くの分野で活用されています。

この記事では、Pythonを始めるための第一歩として、その特徴と基本的な文法をわかりやすく解説します。


1. なぜPythonを学ぶべきか?

Pythonが多くの人に選ばれるのには理由があります。

  • シンプルで読みやすい:文法が非常に直感的で、他の言語に比べて少ないコード量で同じ処理を書けます。まるで英語の文章を読んでいるかのようです。
  • 汎用性が高い
    • Web開発(DjangoやFlaskといったフレームワーク)
    • データ分析・機械学習(Pandas, NumPy, Scikit-learn)
    • 自動化(日常の退屈な作業を自動化)
    • ゲーム開発(Pygame)
    • 組み込みシステム(Raspberry Piなど) など、できることが非常に多いです。
  • コミュニティとライブラリが豊富:困ったときに助けを求める場所(コミュニティ)がたくさんあり、必要な機能のほとんどはライブラリ(便利なプログラムの部品集)として提供されています。

2. 環境構築:Pythonを動かす準備

Pythonを始めるには、まずご自身のコンピューターにPythonをインストールする必要があります。

  1. Pythonのインストール
    • 公式ウェブサイトから最新版をダウンロードし、インストールします。
  2. 実行環境の準備
    • テキストエディタ(VS Codeなど)や、Pythonのコードを対話形式で実行できるJupyter Notebookなどがおすすめです。初心者の方は、すぐにコードを実行して結果を確認できる Google Colab のようなクラウド環境から始めるのも良いでしょう。

3. Pythonの基本文法 🛠️

ここからは、実際にPythonのコードを見ていきましょう。

1. “Hello, World!” – 出力

プログラミングの最初のステップは、画面に文字を表示することです。Pythonではprint()関数を使います。

Python

# 'print'で指定した内容を画面に出力します
print("Hello, World!")

実行結果: Hello, World!

2. 変数(Variable)

変数は、データ(値)を保存するための名前を付けた箱のようなものです。Pythonでは、変数に値を代入するときに、型(整数、文字列など)を宣言する必要がありません。

Python

# 文字列(テキスト)を代入
name = "Taro"

# 整数(数値)を代入
age = 25

print(name)
print(age)

3. データ型(Data Types)

Pythonが扱う主なデータの種類(型)です。

データ型説明
int整数 (Integer)10, 0, -5
float浮動小数点数(小数)3.14, 0.01
str文字列 (String)"Python", 'Hello'
bool論理値 (Boolean)True (真), False (偽)

Google スプレッドシートにエクスポート

4. 演算子(Operators)

四則演算などに使われます。

Python

a = 10
b = 3

# 足し算
print(a + b)  # 13

# 引き算
print(a - b)  # 7

# 掛け算
print(a * b)  # 30

# 割り算 (結果はfloatになる)
print(a / b)  # 3.333...

# べき乗
print(a ** b) # 1000 (10の3乗)

# 割り算のあまり (剰余)
print(a % b)  # 1

5. 条件分岐 (if文)

「もし〜なら、これをする」という条件による処理の振り分けを行います。

Python

score = 85

if score >= 90:
    print("A評価です")
elif score >= 70:
    # 'elif'は 'else if' の略。「そうでなくて、もし〜なら」
    print("B評価です")
else:
    # どの条件にも当てはまらない場合
    print("C評価です")

実行結果: B評価です

Pythonでは、インデント(行の初めの空白)を使ってコードのブロック(まとまり)を表現する点に注意してください。

6. 繰り返し処理 (for文)

同じ処理を繰り返すときに使います。for文は、リストなどの繰り返し可能なオブジェクトの要素を順番に取り出して処理するのに使われます。

Python

# 'range(5)' は 0, 1, 2, 3, 4 の数字を生成します
for i in range(5):
    print(i)

実行結果: 0 1 2 3 4


4. 次のステップ

Pythonの基本的な書き方を学んだら、次は少しずつ応用的な概念に進みましょう。

  1. データ構造list(リスト)、tuple(タプル)、dict(辞書)など、複数のデータを効率よく扱う方法を学ぶ。
  2. 関数:自分で処理のまとまり(関数)を作り、プログラムを再利用しやすくする方法を学ぶ。
  3. モジュールとライブラリ:他の人が作った便利な機能(ライブラリ)を自分のプログラムで使えるようにする方法を学ぶ。

これらの基本を固めれば、データ分析やWebアプリ開発といった、より実践的な分野へ進む準備が整います。まずは手を動かして、コードを書いてみることが何よりも大切です!


さあ、あなたもPythonでプログラミングの楽しさを体験してみませんか?😊