WordPress‐2

WordPressについて、より具体的かつ実践的な観点から、さらに深掘りして解説します。特に、初心者の方が実際にサイトを立ち上げ、管理するために必要な知識に焦点を当てます。


1. サイト公開までの具体的なステップ

WordPressでサイトを公開するには、いくつかの具体的な設定作業が必要です。

ステップ 1: サーバー・ドメインの契約と連携

作業具体的な内容ポイント
契約レンタルサーバー(例: Xサーバー、ConoHa WING、ロリポップ)と独自ドメインを契約します。サーバーは「WordPress簡単インストール機能」がある会社を選びましょう。
インストールサーバー会社の管理画面から「WordPress簡単インストール」機能を使用します。通常、サイトのタイトルユーザー名パスワードメールアドレスを入力するだけで、数分で完了します。これにより、データベースの設定やファイルの配置が自動で行われます。
常時SSL化サーバー管理画面で無料SSL証明書(Let’s Encryptなど)を設定し、サイト全体をHTTPS化(URLが https:// で始まる状態)します。サイトのセキュリティとSEO対策のために必須の作業です。

Google スプレッドシートにエクスポート

ステップ 2: 初期設定とパーマリンク設定

ログイン後、以下の設定を最初に行います。

設定具体的な操作理由
一般設定「設定」 → 「一般」で、サイトのタイトルキャッチフレーズを確認します。ここで設定したタイトルが検索結果やブラウザのタブに表示されます。
パーマリンク「設定」 → 「パーマリンク」で、「投稿名」 を選択し保存します。記事URLが https://example.com/post-title/ のように分かりやすい形式になり、SEOにも有利です。

Google スプレッドシートにエクスポート


2. WordPressの二大要素:テーマとプラグインの選び方

2-1. テーマ(デザイン)の選び方

テーマはデザインだけでなく、サイトの表示速度SEOの強さに直結します。

種類特徴と具体的なテーマ例
多機能テーマ多くの機能が組み込まれており、カスタマイズ性が高い。(例: Cocoon(無料)、SWELL(有料))
シンプルなテーマ拡張機能が少なく、動作が高速で、プログラミング知識があれば自由なカスタマイズが可能。(例: AstraGeneratePress
ブロックテーマWordPressの最新機能であるサイトエディター(ブロックを使ったサイト全体の編集)に対応。(例: Twenty Twenty-Four(標準テーマ))

Google スプレッドシートにエクスポート

2-2. 初心者が導入すべき必須プラグイン(具体例)

プラグインは機能をピンポイントで追加しますが、必ず最終更新日有効インストール数を見て、信頼できるものを選びましょう。

目的プラグイン名具体的な機能
SEO対策All in One SEO / Rank Math記事ごとのタイトル・ディスクリプション設定、サイトマップの自動生成。
セキュリティSiteGuard WP PluginログインページのURL変更、不正アクセス対策。
バックアップUpdraftPlusサイトデータを自動でクラウド(Google Driveなど)にバックアップ。
お問い合わせContact Form 7簡単にお問い合わせフォームを作成し、記事や固定ページに埋め込めます。
表示高速化LiteSpeed Cache / WP Fastest Cacheサイトのキャッシュを管理し、表示速度を向上させます。

Google スプレッドシートにエクスポート


3. コンテンツ作成の具体的な流れ

記事を作成する際のブロックエディター(Gutenberg)の具体的な使い方を知っておくとスムーズです。

  1. 新規投稿の作成: 「投稿」→「新規追加」をクリック。
  2. タイトル入力: 記事のメインタイトルを入力します。
  3. ブロックの追加: 本文エリアで「+」マークをクリックし、必要なブロックを選択します。
    • 見出しブロック:記事の構造(h2, h3, h4)を定義し、SEOにも重要です。
    • 画像ブロック:メディアライブラリから画像を選択・挿入します。
    • リストブロック:箇条書きや番号付きリストを作成します。
    • 再利用ブロック:頻繁に使う定型文(例: プロフィール、アフィリエイトのボタンなど)をテンプレート化して登録しておくと、クリック一つで呼び出せます。
  4. 公開設定: 右側のパネルで、カテゴリータグを設定し、アイキャッチ画像をアップロードします。
  5. プレビュー: 「プレビュー」 ボタンで、公開前にPCやスマホでの表示を確認します。
  6. 公開: 問題なければ 「公開」 ボタンを押します。

WordPressは、操作が簡単な反面、セキュリティやメンテナンス(定期的なアップデート)を自分で行う必要があります。この基礎知識を押さえて、安全にサイト運営をスタートしてください。